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恋愛を語るタブー。

好きな漫画の新刊が出ていた。恋は光という漫画だ。主人公の大学生は、恋をする女性が光って見えるという能力を手に入れた。 恋が可視化されるというお話だ。恋というものが観測可能なものとなった。観測可能となった結果、仮説検証可能なものとして扱われる…

休日の、前日。

仕事を終え、部屋に戻り、だらだらと意味があるようで特に意味のないただ日々の所作の中に取り込まれたあまり感情が動くわけでもない動作、いわゆる日課を終えると、スマートフォンが9時のアラームを告げ、あなたが8時間半の睡眠を取るにはもう布団に入る…

心が現れる場所

自分の心を正確に把握したいという欲求がある。 正確に把握するとはどういうことか。答えの一つとして、自分の心というモデルを構築することにある。このモデルには同じインプットを与える限り、必ず同じアウトプットが返ってくる。 このように一貫性や法則…

完全との向き合い方

心を言葉に射影する話。 ただ単純に日々を生きるというだけで、私は様々なことを考える。考えるという行為をもう少しわかりやすい言葉にすると、抽象的なものをもう少し具体的なものに分割する作業だと思っている。 例えば、今日の晩御飯をどうしようかな、…

私の物語

私の物語はいつから消えてしまったのだろうか。 ただの文字は集まると、文章となり、文章は集まると物語となる。物語は誰かが読み、誰かを楽しませ、誰かを唸らせ、誰かを泣かせ、そして誰かに愛される。 私の一日は集まって、一週間となり、一年となり、一…

親孝行をした日

父親は57歳になる。 先日、父親は食事の後、トイレに行き、突然下血をした。下血は一度では収まらず、救急車が到着するまでに6回もトイレにいかざるを得なかったという。原因は大腸にできていたポリープが破裂したらしい。悪性ではないらしいが、そのまま…

自分の中の廃棄物

15分に設定したアラームが、ピピピピピと鳴る。 私は目を開けて、テキストエディタを眺める。文字数は2957文字。大体1秒間に3文字くらい書いたことになる。原稿用紙にすると7枚半。 それは、あくまで文字であり、文章とはとても呼べない。ほとんど意味をなし…

捨てるものと、捨てないもの。

最初はダンボール2つしかなかった。その2つすらスカスカだった。 中には、バスタオル1枚と最低限必要な日用品と、服と、パソコンと、よつばと12冊が入っていたことを覚えている。寮母さんには「本当にこれだけなの?」と聞かれた。 この3年間で私の部屋に…

ニッカウヰスキー

「お誕生日おめでとう、これあげるよ」彼はそう言って緑色の袋を私に手渡した。袋は口の部分はシールで閉じられており、真ん中にはバラの絵が書いてある。私は可愛い袋だなと思った。「開けてもいいの?」「良いけど、その前に聞かせてよ。プレゼントを他の…

バカの戦略と、無能のハッタリ。

お兄ちゃん、久しぶり、誕生日おめでとう、元気だった?風邪ひいたんだって、修行僧じゃないんだからご飯ちゃんと食べたほうが良いよ、お母さんも心配するし。え、私?私は、今司法修習生やってるよ、弁護士先生の付き添いみたいな、仕事体験とも言うかも。…

橋の下の猫ちゃん

この河川敷は大学時代にたまに走りに来ていた場所だった。今は昔走ったことのある道をダラダラと歩いていた。気温は低く、体は冷える。たまにランナーが私を追い抜いていく。 しばらく歩いていると、右手に付けたの活動量計がブルブルと震えた。走る時は左手…

青い鳥と管理された生活

仕事を終えて、電車に乗った。金曜日の夜は電車がいつもより空いている気がする。きっと皆飲みに行ったりするのだろう。 いつもなら座れない座席に座り、何となくスマホを取り出す。これはただの習慣だ。いつもだったら、そこからホーム画面の青い鳥のアイコ…

怒りの取り扱い方

怒りの取り扱い方の話をしようと思う。 「年末、ボードゲームで遊びましょう」と誘われた。平均月に1回くらいの頻度で私たちは集まってボードゲームをしている。 ボードゲームは元々私の趣味で、最初は私から友人数人に声をかけていた。ただ、私は寮住まい…

同意を汲み上げる

最初は効果が月3000円の支払いが嫌だなと思った。効果が不明なものに年間で3万弱、5年で20万は看過できない。 労働組合の話だ。 その後色々とルールや制度、月々の成果を見て私は3000円に見合うメリットを享受していないと思った。 辞める手続きを事務局に依…

灯台の道標

森田には、「トイレには行けないから絶対に今のうちに行っておいてくれ」と言われていた。 通された部屋は大学の講義室くらいの広さがあり、一番前にはスクリーンがあり、何人かの人々が発表の準備をしていた。そこから部屋の後ろ側に向かって、4人がけの机…

精神的ヤリチン

最近、多くない?こういう奴。 そう言って、彼女は弄っていたスマホの画面をこちらに向けた。それはTwitterのタイムラインだった。私はスマホを受け取り、スルスルとスライドして眺める。そこには、30%程は彼の趣味の話、70%程は彼女が欲しいや、女の子に癒…

黒くなっていく

携帯を見ると、LINE通知が溜まっていた。緑色のアイコンはすべて同じ差出人であることを示していた。彼は時折大量のLINEを送ってくる、そして僕の反応を期待しているわけじゃない。 LINEとはコミュニケーションのためのツールじゃないの?、と聞いたところ、…

私の範囲

ドンドンドンとドアの向こうを人が通過する音がする、私はそれで彼が帰ってきたことを知る。彼の部屋は一番奥の角部屋なので、階段のすぐ近くにある私の部屋の前を通過することになる。穏やかで、理知的な言動を取るにも関わらず、足音だけとても大きいのは…

生きるためのメモリ領域

仕事で少し行き詰まった。設計書を眺め、ソースコードを眺め、デバッグコードを走らせてみる。「プログラムは書いた通りにしか動かない」偉い人が言っていた。確かにその通りだと思うが、その言葉は何の慰めにもならない。一通り現在のレイヤーで調べられる…

自分のもの

大学時代、研究室でお世話になった先輩と久々に会った。 場所は、新宿駅からそう遠くない居酒屋。食べログのお店一覧を適当なジャンルで絞込をかけ、上から5番目のお店。食事にあまり興味のない僕たちのいつもの決め方だった。 「思ったよりいい店だね」 そ…

背中で語る

友人へのアドバイスってどうやったら良いと思う。尋ねると彼は一瞬考えるような顔をしたあと、難しいことを聞くねと言った。そう、難しいから聞いてるんだよ。何かあったのと逆に彼が聞いた、突然出てきた話題にしては背景がありそうな話だったよ。本当は初…

プリンの作り方

「あの店員、どう思う?」 私はメニューから目を上げて、右に座る片岡の顔を見て、次にその目線の先に目を向けた。2つ先のテーブルでは店員が前の客の皿を、自身の手に持つお盆の上に重ねているところだった。私は片岡の質問の意図を考える。特段何の印象も…

友達に順位を付けるとしたら

先週、今週と昔の知人に会ってきました。 どちらも環境が変わってからも定期的に会う親しい友人とも言うべき間柄です。 とても楽しい時間を過ごしました。 あまり友人が多い方ではないのですが、20数年も生きていると歴史は積み重なるもので、明確に友人と言…

「どんな仕事をしているのですか?」に対する返答について考えたこと

話の前の余談 文体が安定しないのはしっくりくる書き方を模索中だからです。 テーマ 新たに新人が部署に来た。相手をする中で「普段どんな仕事をしているのですか?」と聞かれた。 その質問に対して、私の返答とその反省について述べる。 背景 社会人として…

第一歩目に思うこと

はじめに はてなブログを初めました。この記事が、最初の投稿となります。つまり最初の一歩目となります。 最初の投稿は「何故ブログを書こうと思ったのか」について書こうと思います。 最初の一歩目というのは、私の中で大きな意味を持っています。 20歳も…