囚人のジレンマ

囚人のジレンマ

ゲーム関係

学生の友人がゲーム理論の授業の一つでゲーム理論をベースとした模擬ゲームを作っているらしい。
ルールのレビューをしてくれる人を募集していたので、名乗りをあげた。
その中でテーマになっていたのが囚人のジレンマだった。
改めて調べたのでまとめる。

囚人のジレンマの概要

囚人のジレンマ - Wikipedia

自分の理解だと、本来協力しあったことが最善であるがその場合は裏切ることが最善となってしまい、
結果として双方が裏切り続けることで全体不幸の状態に陥ってしまうことを言う。
似た概念として、軍拡競争、共有地の悲劇などがある。

囚人のジレンマの最善戦略

囚人のジレンマが発生する状況では、自分の利潤を最大化するためにどうすれば良いか。
様々な戦略が考えられている。以下がその一例である。

  • お人好し戦略
    • 常に協調を選ぶ
  • 悪人戦略
    • 常に裏切りを選ぶ
  • しっぺ返し戦略
    • 基本的に協調を選び、裏切られた場合は次の一回裏切りを選択する
  • デタラメ戦略
    • ランダムに手を出す

まず前提として、プレイ回数の上限を知られている有限繰り返しゲームの場合、悪人戦略が最善となることが知られている。
そのため上記は無限繰り返し(いつ終わるか分からないもしくは終わらない)の場合である。

これら様々な戦略を集めた大会では、「しっぺ返し戦略」が優勝したと言うのが有名な話である。ただ、それがゲーム理論の勝者だからといって、普遍的に通ずるわけではないと言うことは理解しておかないとならない。

赤黒ゲーム

余談だが、自己啓発セミナーでもこのような囚人のジレンマを題材にしたゲームが行われる。
ゲームをやらせた後に、「最も大事なことは協力することなんですよ」という論法である。このゲームはあなたの生き様そのものです。それを変えていかないといけないです、と。