感情の取り扱い方

最近人生相談をされる。「どうしたら他人を気にしないで済むようになるか」。

私は自分なりの考えを述べる。自分の心と向き合って自分が本当は何を考えて、何を望んでいるかについて理解しろと。その結果本質とは異なると感じたものは避けていくと、自分の感情に忠実にあれ、と話した。

自分もまだまだ発展途上の身だが目指すべき道はそこだと思っている。

 

隣で聞いていた別の人から言われた。

「それはあまり参考にならないと思う」

なぜですかと尋ねた。

「そもそも君、恐怖とか快楽みたいな感情をかなり感じにくいタイプじゃん。一般的な感情の多くは確かに君の言う通りにある程度コントロールできると思うけど、恐怖みたいな強い感情はもう反射みたいなもんだから無理にコントロールできるようにしても良いことないよ」

 

「感情も所詮電気信号や化学物質でコントロールできるものなわけで、その化学物質の量が少ない人が化学物質の量が多い人に対して言ってもそれは全くあてにならないし、むしろ有害だと思うよ。

確かに君の言う話はとても筋が通っているし、様々なことを合理的に判断できるようになるので現実世界ではとても有効だけど、それは所詮現実世界だけの話だしね。

逆に昔だったらその恐怖を感じにくいという性質はすぐ死んでしまってたんだろうし、とても運が良いね。」

 

続けて、相談者に向けて話した。

 

「この人は感情があんまりないので、感情を理性でエミュレートして理解しているタイプなので、この人の感情についての理論は目指してもあんまり実りはないし、多くのことを無価値化させるので有害だと思うよ。それよりもっとシンプルに今楽しいということに忠実になったほうが良いと思う。恐怖に突き動かされるのは確かに今は問題を起こしやすいので、どちらかというと楽しいということにより強く目を向けるべきだと思うな。」

 

いろいろな意見があって面白いなぁと思った。