2017/09/13:私の世界の見方

◆ゲームから見る世界観

ゲームのために学生時代は日本全国に遠征に行ったり、海外にも行きそうになったりしたので、相対的には自分は割とゲーマーです。周囲も同じ人が多いし、僕以上の人の方が多かったのであんまりそんな気がしないですが。

 

何が言いたいかというと、ゲームって楽しいなと思うわけです。

27歳になり社会的な責任も僅かに出てくるはずなのに、日々考えるのはどうやったら勝てるかな、ということばかり。

人間としては健全だけど、社会性は欠如しているかなという自己評価。

 

まぁ趣味は友を呼ぶと言うか、周りも同じ人ばかりで特に最近はポーカーで毎晩色々議論しています。

始めたのは同じ時期で、同じゲームをしていて、うまくなりたいという目標は一緒なのに、ゲームの捉え方も取り組み方も全然違って、やはりゲームは人生観が現れてとても面白いなぁと思うわけです。

 

ポーカーは非協力ゲームなので、ナッシュ均衡となる部分が存在します。

これはポーカーではGTO(Game Theory Optimal)戦略と呼ばれ、日々研究されています。

完璧なGTO戦略は対戦相手がどのような戦略を取ろうとも収奪(Exploit)できません。収奪不可能な戦略とは何かと言うと、じゃんけんで例えるとグー・チョキ・パーを均等に出す戦略がそれにあたります。対戦相手はすべてグーやすべてパーなど極端な戦略をしても利益を引き出すことができません。どのようなプレイをしても確率通りに結果が収束します。

 

この理想の状態から、ずれている相手に付け込んで利益を出すことを収奪的戦略と呼びます。じゃんけんだと対戦相手がグー50%以上出すような場合、パーを多めに出すことが収奪的戦略になります。

 

この前提の上で、ポーカーを勝つにはどうしたら良いのか、という点で僕と友人では取り組み方や考え方が違っています。

 

僕は対戦相手を理解し、弱みを見出すことがポーカーを勝つ手段の一つだと考えています。だから自分は対戦相手についてメモを取り、戦略上極端にブレている場合(ブラフが多い、レイズに弱いなど)、それのカウンター戦略を多く取ることがポーカーで利益を引き出す戦略となります。

 

友人はいかに自分が最適なプレイをしているか、ポーカーの原理原則に従っているかを重視します。対戦相手は関係なく、特定の状況での行動をパターン化し、それを改善・更新をすることが上達につながるといいます。

 

つまり、僕はゲームという場の上で相手をどう上回るかを意識し、彼はゲームという場をより理解しているのはどちらかを競うということを意識していることになります。

 

こういった細かい考え方や差がプレイや練習方法にまで現れ、そしてそこに気がつくと、日常生活や細かな言動にもその根本的な価値観の差が見え隠れします。

 

そういう瞬間が最高に面白いと思うわけです。