ストレス欠乏症

最近やる気を失っていた。

布団から起き上がれず、色々なことに熱意がわかない。何となく漫然とぼんやりと生きているような気がした。

 

12月までは確かに忙しかった。

ただ年末もしっかり休み、年が明けてからはゆったりと生きている。それなのに色々なモチベーションは下がり気味だし、起きる時間も遅い。

 

最初はストレスが残っているのかと思った。

ただ色々なストレス解消手段はあまり効果があるようには思えなかった。

 

 

そんな状態で本はよく読んでいた。

 

最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

最高の脳で働く方法 Your Brain at Work

 

 

本の途中でフロー状態に記載があった。

フロー状態とは集中力があり充実し、意欲的に取り組めている状態であり、そこには適度なストレスが必要である、とあった。

 

ここで一つ仮説が生まれた。

 

「ストレスがなさ過ぎたのが原因ではないか?」

 

ストレスとはつまりホルモンの分泌量の問題である。

12月の高いストレス状態のときに身に着けた、ストレスに対する対策が功を奏し、ストレスを感じにくい状態を作ることに成功したとする。

そして1月に入り、外部因子のストレスが存在しなくなったにもかかわらず、自分がストレス対策を続けていたとする。

そうすると、そこには「ストレス欠乏症」のような状態が生まれうる余地があるのではないか。

 

ストレスが無いとはつまり、緊張感や意識を向ける対象が存在しないということになる。怖いものも無いが緊張感もない。漫然とした状態。

もしかして、それが今の状態なのかもしれない。

 

 

もし、それが正しいとすると、適切なストレスを自分に課す必要がある。

 

そこで、とりあえず早寝早起きを自分に課すことにした。

また食事の時間や家に帰ってやることなど、規則をいくつか導入し自分に対して時間に対する意識を植え付けることにした。

また、たまに仕事のことをあえて考えたり振り返るなど、ストレスが増えそうなことを意図的に行うようにした。

 

 

まだ始めて数日ではあるが、今のところの経過は良好だ。

少なくとも、仕事は以前より順調にこなせていそうだ。

 

 

ストレスというと、どうしても負の側面に目が行く。

世がストレス社会だからだろう、過剰なストレスに対する問題の方が絶対量が多い。

だが自分のように生来、追い詰められにくい人間が過適応すると、ストレス欠乏に伴うやる気の低下などが起こる。

これは少し面白い発見かもしれない。

 

「メリハリが大事」「燃え尽き症候群」「5月病」

どれも一般的に認知されている現象だがこの構造で説明することもできそうだ。