人生とドミニオンを比較する。

私はそれっぽい表現が好きだ。

 

全く関係がなさそうな複数のものを同質のものであるかのように比較することが好きだ。

それはある種正しさからかけ離れた行為だが、そもそも正しさには飽きているので好きなのかもしれない。逆にそういうのが好きだから飽きたのかもしれない。

 

今日は人生とドミニオンについて比較していた。

 

ドミニオンとはデッキ構築型ボードゲームだ。プレイヤーは初期状態のデッキから新しいカードを購入しデッキを強くし、どこかのタイミングで勝利点を集め始める。

 

ドミニオンはプレイに性格が現れる。

 

デッキを強くし続け、一撃必殺のコンボデッキを狙い続ける人。そういう人は本質的には重要だが自分の気持ちよさと反する勝利点を買うことを避け続け、ユニークだが出遅れたり、そもそも完成せずに圧倒的にビリになったりする。

 

もしくは堅実に銀貨を買い、金貨を買い、余裕があったら勝利点を買う。何が面白いのか分からないがただただ堅実にプレイする人もいる。こういう人はコンボを狙い続けるプレイヤーに勝利の価値を理解できぬものと嘲りつつも、羨ましさを感じたり、無難な二位に収まったりする。

 

ドミニオンは周囲を観察することが重要である。

 

周囲が勝利点を買い始めたら、ゲームが終盤に入ってきた証拠だ。ここで皆我も我もと勝利点を買い始める。

そこでもまだまだデッキを強くすることに楽しみを見出し、後から大逆転するからと考えている人もいる。

 

また、ゲーム序盤から勝利点を買い始め、もう二進も三進も行かなくなっている人もいる。

コンボデッキを作っている人をなんとなく真似して、完成しないコンボデッキを作っている人もいる。

 

そこに人生を見出したりしている。

 

逆に、異なる側面にも目を向けよう。

 

 

ドミニオンでは初期デッキが皆銅貨7枚と屋敷3枚だ。

人によっては初めから金貨が含まれていたり、屋敷が8枚という構成の人もいるだろう。

 

ドミニオンでは属州がすべて売れたらゲーム終了だが、人生では属州の枚数はわからない。

もしかしたら属州の点数だって不明かもしれない。

 

 

そして、もっと言うと対戦ゲームですらないかもしれない。

 

 

それでも、同じようなものだと考えると、やっぱり面白い。