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同意を汲み上げる

最初は効果が月3000円の支払いが嫌だなと思った。効果が不明なものに年間で3万弱、5年で20万は看過できない。

労働組合の話だ。 その後色々とルールや制度、月々の成果を見て私は3000円に見合うメリットを享受していないと思った。

辞める手続きを事務局に依頼したところ、労働組合専任の担当者に呼び出されて撤回するよう説得された。 そこで言われたことを要約するとこうだ。 「確かに抜けても君個人としては問題がないし、加入は義務ではない。しかし、全員が抜けた時に大きな問題になる。だから抜けないでくれ」

それを聞いて、あぁ、これはNHKの受信料と同じなのかと思った。

労働組合の必要性は理解している。しかし、私自身は効果を感じられないし、労働組合の活動にも不満がある。でも全員が抜けると崩壊するから、抜けない力学が働く。

国営放送の必要性は理解している。しかし、私はNHKを見ないし、NHKにも不満がある。しかし、何故か受信料を要求される。

おんなじだ。全体の目的として必要なものに、民主制を保たせようと一旦個に判断を委ねたような、見せかけの手続きを踏む。 だからこれは必要なもので、皆の同意の上で行われているんだよ、あなたもそう思っているんでしょ?という形式を作る。知らないうちに同意させられたことになっている。

そうやって私の同意を無意識のうちに汲み上げようとしていたんだ、と思った。そして、それは邪悪だな、とも思った。

でも、結局私は労働組合を抜けずにまだ毎月3000円を支払っている。 まだ、会社を離れて行きていけない、弱い自分に自覚的になろうと。同意を搾取されている構造に自覚的になろうと。 搾取されないで済むくらい強くなるまで、払おうと思っている。