旗を振る。

他者の生きにくさについて見ていると、当然ながら自分の生きにくさとの質の差を感じる。

話を聞くと、大体は外界との接触面でのストレスが多くの話題を占めている気がする。 自分の場合は、どちらかというと自己の中の大きな虚の扱いに困っている。

やりたいことがやれないという悩みはなく、やりたくなくてもやれてしまうという状況があり、 人間関係の悩みはなく、システムによって構造上発生する現実があり。

別の話として、最近自分も偉くなってしまったらしく、自己に影響力が存在してきてしまったらしい。 世界に影響を与えたことが無いので、世界に影響を与えるという状況がよくわからない。

ずーっと自分の意見は世界に多く存在する意見の一つに過ぎないと思いながら生きていたが、 状況や舞台が整うと、私の言うことが狭い系の中の正解になってしまうことがあるらしい。

だから、私は他者に対して言及や意見や感想を言うことが憚られるようになった。私の言及はただの感想ではなく、大きな意見になる。

政治家はここをコントロールすることが必須のスキルとして求められるのだろうか。

私は影響力を持つものは、何かしらの旗や一貫性を持つことが必要だと思う。意見を持つことと旗を持つことの差は遠くからでも分かるかどうかの差だ。 自分の中は虚なので、降る旗を探して、雑貨屋をめぐるのである。